アキレス腱炎はなぜ長引く?「安静だけ」ではない負荷管理の考え方💡

千葉県松戸市古ヶ崎にある

「ママにも優しい整骨院」

小竹整骨院です!

アキレス腱の痛みでよく聞くのが、

「1週間休んだら良くなったので走ったら、また痛くなった」

「痛みがなくなるまで休んだけれど、スポーツを再開すると再発する」

というお話です。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

第2回では、アキレス腱炎・アキレス腱症が長引く理由と、現在重要視されている「負荷管理」について詳しく説明します。

「休めば治る」とは限らない理由

痛みが出た直後は、負担を減らすことで症状が軽くなることがあります。

例えば、

ランニングを休む。

ジャンプをしない。

歩く量を減らす。

こうすると、当然アキレス腱へ加わる負荷も減ります。

その結果、「痛くなくなった」と感じることがあります。

しかし、ここで問題になるのが、

「痛みが減った=元の運動量に耐えられる状態になった」

とは限らないということです。

運動を長く休めば、アキレス腱だけでなく、ふくらはぎなどの筋力や運動への適応も低下する可能性があります。

その状態から急に以前と同じ距離・スピード・運動量へ戻せば、再び腱への負荷が大きくなります。

そのため、現在のアキレス腱症のリハビリテーションでは、単純な完全休養よりも、症状に応じた段階的な負荷が重要視されています。

2024年の臨床ガイドラインでは、アキレス腱中央部の腱症に対して、可能な範囲で強度を調整した腱への負荷運動を第一選択としています。

アキレス腱が受ける「負荷」とは?

アキレス腱には、日常生活でも常に力が加わっています。

歩行。

階段。

つま先立ち。

ランニング。

ジャンプ。

ダッシュ。

これらは負荷の大きさがすべて同じではありません。

例えば、ゆっくり歩くことが問題なくても、全力疾走では痛む場合があります。

つまり、

「歩ける=走っても大丈夫」

ではありません。

同じランニングでも、

距離を伸ばす。

スピードを上げる。

坂道を走る。

練習日を増やす。

ジャンプ練習を追加する。

といった変化によってアキレス腱への負担は変わります。

急激な走行距離・強度の増加や坂道などのトレーニング環境の変化は、アキレス腱症に関連する要因として挙げられています。

「先週までは大丈夫だったのに」は珍しくありません

患者さんから、

「特に捻ったわけではないのに、突然痛くなった」

と言われることがあります。

アキレス腱症では、一回の大きな外傷が明確にあるとは限りません。

例えば、

月曜日 5kmランニング
火曜日 5kmランニング
水曜日 休み
木曜日 坂道ダッシュ
金曜日 休み
土曜日 サッカー
日曜日 長時間歩く

といったように、負荷が積み重なっていくことがあります。

一つ一つの運動だけを見ると大きな問題がなくても、回復する時間とのバランスが崩れることで症状につながることがあります。

そのため問診では、

「どこが痛いですか?」

だけでなく、

「最近何か運動を変えましたか?」

「走る距離は増えていませんか?」

「新しい靴に変えていませんか?」

「練習内容が変わっていませんか?」

などを確認することも重要です。

特に注意したい「急な変化」

アキレス腱にとって負担になりやすい代表的な変化として、

・急に走行距離を伸ばす
・ランニング速度を上げる
・練習日数を増やす
・ダッシュを増やす
・坂道練習を始める
・ジャンプ系トレーニングを増やす
・久しぶりにスポーツを再開する

などがあります。

Mayo Clinicも、運動の距離・速度・時間を急激に増加させることや、坂道でのランニングなどを関連要因として挙げています。

これは、

「運動してはいけない」

という意味ではありません。

大切なのは、身体がその負荷へ適応する時間を確保しながら段階的に増やすことです。

ふくらはぎの状態も重要です

アキレス腱とふくらはぎは別々に存在しているわけではありません。

ふくらはぎの筋肉から続く腱がアキレス腱となり、かかとの骨へつながっています。

そのため、アキレス腱周辺に症状がある場合には、

・ふくらはぎの筋力
・左右差
・足首の動き
・片脚でのつま先立ち
・歩行や走行時の動き

などを確認することが重要になります。

Mayo ClinicやNHS系医療機関の情報でも、ふくらはぎの硬さや弱さがアキレス腱症に関連する要素として挙げられています。

痛むところを揉めばいい?

アキレス腱そのものを強く揉めば改善する、という単純なものではありません。

特に痛みが強い部分を自己判断で繰り返し強く刺激することは避けた方がよいでしょう。

現在のガイドラインでは、中心的な介入として重視されているのは「腱への段階的な負荷運動」です。

つまり、受け身の施術だけではなく、

「自分のアキレス腱が再び負荷へ耐えられる状態を作っていく」

という視点が大切になります。

ストレッチだけでは不十分なこともあります

アキレス腱が痛いと、

「ふくらはぎが硬いからストレッチしよう」

と思う方も多いと思います。

もちろん足首の可動域やふくらはぎの状態を確認することは大切です。

しかし、アキレス腱症に対する現在の考え方では、単に柔らかくするだけではなく、ふくらはぎとアキレス腱が「力を受け止める能力」を回復していくことが重要になります。

特にアキレス腱中央部の腱症について、2024年のガイドラインでは腱に負荷を与える運動が第一選択として推奨されています。

痛みがある時に運動していい?

これは一律には決められません。

どの程度の痛みなのか。

歩行で痛むのか。

ランニングだけで痛むのか。

翌日に悪化するのか。

腫れているのか。

急性の外傷なのか。

などによって対応が異なるからです。

特に突然の強い痛み、歩行困難、アキレス腱断裂が疑われるような症状については、運動を続けるのではなく医療機関での評価が必要です。

逆に慢性的なアキレス腱症であれば、「完全に負荷をゼロにする」のではなく、症状を確認しながら段階的に運動を行う方法が選択されることがあります。

「痛くない」だけでスポーツ復帰を判断しない

これは非常に重要です。

例えば、

日常生活では痛くない。

普通に歩ける。

階段も大丈夫。

ここまで回復したとします。

しかし、サッカーやバスケットボールでは、

ダッシュ。

急停止。

切り返し。

ジャンプ。

着地。

といった、日常生活とは異なる負荷が加わります。

そのため、

「普通に歩けるから、明日から100%で練習」

という戻し方では負荷が急激に上がってしまいます。

スポーツ復帰では、

日常生活

基礎的な筋力運動

軽いランニング

速度を上げる

ジャンプや切り返し

競技練習

など、競技内容に応じて段階的に負荷を上げていく考え方が大切です。

小竹整骨院では身体全体を確認します

松戸市の小竹整骨院では、アキレス腱の痛みに対して、

痛みのある部分だけでなく、

・ふくらはぎの状態
・足首の可動性
・左右差
・足部の使い方
・立ち方
・歩き方
・スポーツ動作
・最近の練習量
・運動再開までの段階

などを確認します。

その上で、一人ひとりのお身体の状態に合わせて施術や運動について考えていきます。

「治ったら運動する」ではなく「運動できる状態まで戻す」

アキレス腱の痛みがある方にとって最終的に大切なのは、

「施術を受けた日は痛くない」

ということだけではありません。

ランニングをしたい方なら、再び走れること。

サッカーをしたい方なら、ダッシュやキックができること。

日常生活で困っている方なら、歩いたり階段を上ったりできること。

それぞれの生活やスポーツで必要な負荷に耐えられる状態へ戻していくことが重要です。

まとめ

アキレス腱炎・アキレス腱症が長引く場合、

「まだ炎症が残っているから」

という一つの理由だけでは説明できません。

運動量。

ふくらはぎの筋力。

アキレス腱が負荷へ対応できる能力。

足首の動き。

スポーツへの復帰方法。

さまざまな要素が関係します。

現在の臨床ガイドラインでも、アキレス腱中央部の腱症については、状態に合わせて腱へ負荷を与える運動が重要な治療手段とされています。

「休めば良くなるけれど、運動するとまた痛い」

「何度もアキレス腱炎を繰り返している」

「スポーツへ復帰するタイミングが分からない」

という方は、一度身体の状態を確認してみることをおすすめします。

松戸市の小竹整骨院では、一人ひとりのお身体や運動状況を確認しながら、日常生活・スポーツ復帰までサポートしていきます。

次回の第3回では、
「アキレス腱炎を繰り返さないためには?」
「運動復帰では何を確認すればよい?」
「再発予防で大切なポイント」
についてご紹介します。

**********

ママにも優しい整骨院

《小竹整骨院》

千葉県松戸市古ヶ崎88 水神ビル107

TEL047-718-5776

HP  https://kotakeseikotsuin.net/

*毎週水曜日全日休院

*土日・祝日も休まず受け付けいたします!

***********