踵(かかと)の痛みから体を守るためにできること!

3. 日常生活で取り組むべき「守りのコンディショニング」

痛みを抱えるお子様に対して、親御さんが家庭でサポートできることは非常に多いです。以下の3つのアプローチで「練習を止めずに治す環境」を作りましょう。

ステップ1:物理的な負荷の軽減(保護)

痛みがある期間は、衝撃吸収を最優先します。スポーツ用のインソールを導入したり、テーピングで踵の脂肪体を包み込む「ヒールカップ」を作るだけでも、痛みは劇的に緩和されます。これはシーバー病にもファットパッド症候群にも非常に有効な手段です。

ステップ2:柔軟性と負荷量の調整

アキレス腱炎やシーバー病の場合、下腿三頭筋の緊張を和らげる必要がありますが、「痛みの強い時期に激しいストレッチをするのは逆効果」です。痛みが強まる場合は、ストレッチの強度を下げ、患部を冷やす(アイシング)か、あるいは温めて血流を良くするか、状況に合わせて判断してください。

ステップ3:動作教育

最も重要なのは、踵を強く打ち付けるような接地を減らすことです。練習中に「踵から接地していないか」を確認し、少し重心を母趾球寄りに修正させるだけでも、踵への衝撃荷重時間を大幅に短縮できます。

4. 成長期アスリートの心に寄り添うということ

中高生の選手にとって、部活動は単なる習い事ではありません。彼らにとって練習を休むことは「チームでの居場所を失う恐怖」と隣り合わせです。だからこそ、痛みを隠して練習に参加し、結果的に膝や腰などの大きな怪我へと発展させてしまうのです。

親御さんに意識していただきたいのは、「練習の量」ではなく「質の調整」を管理するパートナーになることです。

  • 痛みレベルを共有する: 「今日の痛みを10段階で教えて」と記録を習慣化するだけで、無理をしないための客観的な指標になります。
  • シューズの寿命を管理する: 消耗したシューズは「怪我への招待状」です。クッション性が落ちた靴を履き続けることは、いかなる治療よりも悪い影響を与えます。

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